院内処方にこだわる理由
院内処方と院外処方
当院では開業時より一貫して院内処方を継続しています。診察を受けたクリニックで薬までもらって帰る=院内処方、診察後にクリニック外の薬局で薬をもらって帰る=院外処方があります。おのおののメリットは下記のようになります。
院内処方のメリット
・院外処方より安い。
・体調が悪いときなどクリニックと薬局の2か所を回る必要がない。
・薬の日数や変更がクリニックで同時にできる。
・診療の内容をすぐ確認できるため、的確に服薬について説明できる。
院外処方のメリット
・複数の医療機関から薬の処方がある場合には、飲み合わせなどの安全性の面で優れている
・大病院のように同じ効用の薬でもたくさんの種類の中から選択できる
当院の方針~院内処方~
子連れの患者様や、体調が悪く受診される患者さん、足が不自由な患者さんにとっては近くの薬局といっても診察後に移動するのが大変なのは容易に想像がつきます。待ち時間や移動の負担、金銭的な負担の軽減のためにも当院は今後も院内処方を継続していきます。
院内処方と院外処方の費用の比較
風邪で、飲み薬2種類5日分、解熱剤1剤を処方した場合
院内処方 | |||
---|---|---|---|
医療機関 |
●調剤料(内服・頓服) 90円 |
||
院内処方料合計 720円 | |||
負担額 |
3割負担 220円+薬剤料 |
||
院外処方 | |||
---|---|---|---|
医療機関 |
●処方せん料 680円 ●調剤料(内服) 500円 ●調剤基本料 410円 |
||
院外処方料合計 2,210円 | |||
負担額 |
3割負担 660円+薬剤料 |
||
医療費は約3倍(差額1490円)ほどの差がありますが、実際には3割負担であれば440円、1割負担では150円程度、院外処方では負担が多くなります。
院外処方にも上段のメリットがありますので、感冒や普段使いの薬であれば院内処方で、抗がん剤や特殊な点滴などは院外処方でといった形が望ましいのかもしれません。